現代アートとは何かー『現代アートを司るのは、いったい誰なのか?』

May 19th , 2019

現代アートを司るのは、いったい誰なのか?

世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち……。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識(ルール)=本当の姿(リアル)を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。

[推薦]浅田彰 氏

多文化主義が多様な価値を生み出す一方、それらを通約するものといえばグローバルなアート・マーケットにおける価格しかない——そんな現状を打破するために必要なのは、批評の再生だ。ただの情報コラムではない。勉強の成果をひけらかすための小難しい論文でもない。アートの理論や歴史から経済や社会の現実までを横断する真の意味でジャーナリスティックな批評。『現代アートとは何か』は、そういうジャーナリスティックな批評のベースとなる最良のガイドブックである。

[本文より]

本書では、現代アートの価値と価格を決めている人々、つまり狭義のアートワールドの構成メンバーを紹介し、併せて「現代アートとは何か」を考えてゆく。輪郭の曖昧なその集合体が現代アートの価値を決めている。それが正当なことなのか、彼らにその権利があるかどうかは読み進めるうちにわかっていただけると思う。そのときには、「現代アートの価値とは何か」という大仰な問いの答も、自ずと明らかになっているはずだ。

[目次]

序章 ヴェネツィア・ビエンナーレ——水の都に集まる紳士と淑女
I マーケット——獰猛な巨竜の戦場
II ミュージアム——アートの殿堂の内憂外患
III クリティック——批評と理論の危機
IV キュレーター——歴史と同時代のバランス
V アーティスト——アート史の参照は必要か?
VI オーディエンス——能動的な解釈者とは?
VII 現代アートの動機
VIII 現代アート採点法
IX 絵画と写真の危機
終章 現代アートの現状と未来

内容(「BOOK」データベースより)

現代アートを司るのは、いったい誰なのか?世界的企業のトップや王族などのスーパーコレクター、暗躍するギャラリスト、資本主義と微妙な距離を保つキュレーター、存在感を失いつつも反撃を試みる理論家、そして新たな世界秩序に挑むアーティストたち…。日本からはなかなか見えてこない、グローバル社会における現代アートの常識=本当の姿を描きつつ、なぜアートがこのような表現に至ったのか、そしてこれからのアートがどのように変貌してゆくのかを、本書は問う。さらに、これら現代アートの「動機」をチャート化した「現代アート採点法」によって、「難解」と思われがちなアート作品が目からウロコにわかりはじめるだろう。アートジャーナリズムの第一人者による、まったく新しい現代アート入門。

著者

小崎哲哉(おざき・てつや)

1955年、東京生まれ。京都在住。ウェブマガジン『REALKYOTO』発行人兼編集長。京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員。同大学舞台芸術研究センター主任研究員。2002年、20世紀に人類が犯した愚行を集めた写真集『百年の愚行』を企画編集し、03年には和英バイリンガルの現代アート雑誌『ARTiT』を創刊。13年にはあいちトリエンナーレ2013のパフォーミングアーツ統括プロデューサーを担当し、14年に『続・百年の愚行』を執筆・編集した。

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