遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム

May 17th , 2019

「デザイナーとしてどう生きるのか」

20世紀を代表するグラフィックデザイナー、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンの貴重な肉声から、デザインの意義、デザイナーの責任と自由をとらえ直す一冊

ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンは、スイス派を代表するデザイナーの1人であるとともに、ポール・ランド(アメリカ)、ブルーノ・ムナーリ(イタリア)らと並び称される20世紀、戦後を代表するデザイナーの1人である。

彼が残した数々のポスターやCI/VIなどのグラフィックデザイン各領域での実作。レイアウト手法として原典的な評価を確立した『グリッドシステム』をはじめとする著作の数々。スイス派の存在を世界に知らしめた国際デザイン誌『ノイエ・グラーフィク』の発刊。アスペン会議、世界デザイン会議・東京など、世界各国で行った講演活動。学科長を務めたチューリッヒ応用美術学校や、ウルム造形大学、大阪芸術大学など、世界各国での教育活動。その〈実作〉〈著作〉〈教育〉にわたる業績の数々によって、ミューラー゠ブロックマンは、第2次世界大戦後において、グラフィックデザインの方向性を指し示す歴史的役割を果たした。本書では、ミューラー゠ブロックマンが、動乱の20世紀において、何をデザインの主眼としたのか、どのようにデザイナーという職業に向き合っていたのかが語られる。

また、デザイン史家の佐賀一郎(多摩美術大学)による解題、「美学としてのグリッドシステム」では、ミューラー゠ブロックマンが『グリッドシステム』の概要、技術解説をふまえつつ、背景にある理念と表現を一致させようとした、ミューラー゠ブロックマンの美学をひも解く。これまであまり知られていなかった妻である芸術家吉川静子と、たびたび訪れていた日本との密接な関わりにも言及している。

【目次】

日本語版序文
原書序文
自伝:遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生
作品:ポスター 1951–1994
解題:美学としてのグリッドシステム
・デザイン史とミューラー゠ブロックマン
・ミューラー゠ブロックマンと吉川静子
・グリッドシステムの技術と表現、美学
資料:年譜、参考文献
あとがき

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