Webフォントサービスの『FONTPLUS』、日本語約物が連続した際の「アキ」を調整する新機能をリリース
Webフォントサービス『FONTPLUS』に、日本語における句読点・括弧類などの「約物」が連続した際に、その前後関係に応じて字間を詰めたり開けたりする処理を施せるようWebフォントに新機能を追加し、2021年6月16日より提供開始します。現在FONTPLUSをご利用中のお客様は、追加費用なく利用可能です。
提供の背景
日本語の組版では通常、句読点や括弧類などの「約物」が連続した場合、その前後関係に応じて字間を詰めたり開けたりする文字詰め処理を施します。しかし現状のWebにおいては、この文字詰め処理を標準的な手法で実現することができず、日本語Webタイポグラフィの課題のひとつとなっています。
FONTPLUSでは、この課題を解決するために、OpenType機能の「chws(Contextual Half-width Spacing)」と「vchw(Vertical Contextual Half-width Spacing)」を組み込んだWebフォントを開発しました。chws/vchwは、それぞれ横書きと縦書きのテキストにおいて、日本語の約物が特定の組み合わせで連続した場合のアキを調整する機能です。
対応する約物の組み合わせ
括弧類、中黒、スペースはWebフォントではコントロールしにくく、約物だけYaku Han JPを使用する場合も多かったのでは?今回の機能のアップデートでよりデザイナーが思った通りに文字組をWebデザイン上に反映できることになります。Web業界で最も使用されている、Google fonts、Adobe Fontsにも同様の機能の実装が待たれます。
ご利用方法
chws/vchwの機能をご利用いただくには、JavaScriptスニペットにパラメータを追加いただき、CSSで該当箇所の〈font-feature-settings〉プロパティの値に指定するのみです。
本機能に対応しているフォントおよび使い方の詳細はこちらをご覧ください。
https://fontplus.jp/usage/services/chws-vchw
SBTは、今後もFONTPLUSのサービス向上に積極的に取り組み、Webタイポグラフィのさらなる発展を推進してまいります。