「デザイナー12年間のクロニクル」ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見 発売

July 28th , 2017

生活者そして知識人としてのデザイナー12年間のクロニクル。

長年にわたりブックデザイナーとして活動し,デザイン,写真,映像についての批評でも知られる著者が,2005年から2016年までの12年間にわたって日常や社会の諸相に巡らせた思索の軌跡。『at』『atプラス』『市民の意見』『十勝毎日新聞』をはじめとする媒体に寄稿した連載エッセイと読書アンケートを中心に収録しています。

情報や経済のグローバル化を背景に,人々の価値観や公共性の枠組みが大きく変容していった時期に書かれたこれらのエッセイは,出版にかかわるデザイナーならではの同時代批評であり,デザインについて語らない,つまりビジネスや実践主導の言説空間から離れて足下から立ち上げたデザイン論ともいえる。

「カラーのプレゼンをチョイスするだけの編集者は,編集者なのではなく消費者なのだと思う。(中略) ひとは消費者であってはいけないと思う。むろん,ひとは消費者でなければ生きていけない。消費者でありながら消費者であることをヤンワリと拒む生き方を探したい。」(本書所収「かしこい消費者」より)

収録原稿の一部を、出版社のコラムサイト「よみものどっとこむ」で公開中です。

出版社: 誠文堂新光社
四六判並製,374頁
編集:郡淳一郎
ブックデザイン:長田年伸
装画:刘曾林(succulency)
校正:前田年昭
Amazon|http://amzn.to/2w4FrqM

鈴木一誌(すずき・ひとし)

ブックデザイナー。1950年東京都生まれ。杉浦康平氏のアシスタントを12年間つとめ,1985年に独立。映画や写真の批評も手がけつつ,デザイン批評誌『d/SIGN』を戸田ツトムとともに責任編集(2001〜2011年)。神戸芸術工科大学客員教授。著書に『画面の誕生』(2002年)『ページと力』(2002年)『重力のデザイン』(2007年)『「三里塚の夏」を観る』(2012年)。共編著書に『知恵蔵裁判全記録』(2001年)『映画の呼吸 澤井信一郎の監督作法』(2006年)『全貌フレデリック・ワイズマン』(2011年),『1969 新宿西口地下広場』(2014年)『デザインの種』(2015年)『絶対平面都市』(2016年)など。

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