アルスエレクトロニカの挑戦 なぜオーストリアの地方都市で行われるアートフェスティバルに世界中から人々が集まるのか

May 14th , 2017

都市政策・ブランディングに必要なクリエイティブメソッドを学ぶ

1970年代後半に深刻な地域社会存亡の危機を迎えていた、オーストリアの地方都市・リンツ市。この街を本拠地とするメディアアートの文化機関「アルスエレクトロニカ」は、アートとテクノロジーの発想力を活かし、市民を巻き込んだアートフェスティバル、国際コンペティション、先端的な文化教育施設、産業創出拠点の未来ラボの活動を通して、衰退した工業都市を未来志向の創造都市への変貌を実現させました。

10年間に渡りリンツ市の社会的・文化的変革を目撃してきた著者が、市民を主体とした都市政策・ブランディングに必要なクリエイティブメソッドを、街の変貌と発展の軌跡から探ります。 地域社会、そして産業にとっての新たな「創造戦略」とは何か。本書を通じ、成熟期を迎えた日 本社会の未来を構想するヒントとなれば幸いです。

人口20万人の町リンツは、市民を巻き込みながら最先端のメディアアート・フェスティバルや国際コンペを開催、教育拠点のミュージアムや産業創出拠点のラボを設立、衰退した工業都市を創造都市へ変貌させた。市民を主体に約40年をかけた町のイノベーションに、都市政策・ブランディングに必要なクリエイティブメソッドを学ぶ。

目次

Prologue:オーストリアの地方都市で出会ったアートフェスティバル
1章 地方都市で生まれたメディアアートの祭典
2章 公営企業としてのアルスエレクトロニカ
3章 [挑戦1]フェスティバル 市民のためのクリエイティビティ
4章 [挑戦2]コンペティション 国際的ネットワークの中心になる
5章 [挑戦3]ミュージアム 市民の創造性を育む場所
6章 [挑戦4]フューチャーラボ クリエイティブ産業創出の拠点
7章 リンツ市とアルスエレクトロニカ 経済政策と文化政策の両立が社会の質を決める
Epilogue:変化にオープンでポジティブな都市

著者:鷲尾 和彦

クリエイティブ・プロデューサー(株式会社博報堂)。
1991年早稲田大学教育学部社会科学専修卒業。
戦略プランニング、クリエイティブ・ディレクション、コミュニケーションデザイン、インタラクティブ・メディア・プロデュース、新規事業開発など、多様な領域における専門性と経験を活かして、これまでに数々の企業のイノベーションを支援。
2014年に、アルスエレクトロニカと博報堂との共同プロジェクトを立ち上げ、プロジェクトリーダーを務める。 プリ・アルスエレクトロニカ審査員(2014?2015年)も務め、アーティスト、イノベーター、研究機関との国際的なパートナーシップを広げている。
著書に「共感ブランディング」等。また写真家としても、写真集『極東ホテル』『遠い水平線』『To the Sea』、作家・詩人の池澤夏樹氏とともに東日本大震災発生直後から被災地を取材したレポート『春を恨んだりはしない』等の著書がある。

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著者:鷲尾 和彦(協力:アルスエレクトロニカ + 博報堂)
単行本(ソフトカバー):256ページ
出版社:学芸出版社
発売日:2017/4/28

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