「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」十和田市現代美術館で6月17より開催

上から
《阿蘇山・草千里》1974
《十和田湖 奥入瀬》1973
2作品とも兵庫県立美術館蔵(参考作品)
十和田市現代美術館 2017年度夏季企画展「横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL」
1970年代初頭、横尾忠則は2 年間にわたり日本各地を旅し、風景画を制作しました。その「日本原景旅行」シリーズの中には、十和田で描いた「十和田湖 奥入瀬」(1973年)も含まれています。この“渓谷の奔流”は、後の画家・横尾の代表的テーマ「瀧」のルーツとも言われています。瀧の連作はまた、テクナメーションと呼ばれる手法により、光が流水のように走る画面を楽しむ作品を含んでいます。
本展では、横尾の画歴の中から瀧に関連する大作、そしてテクナメーションによる作品から、名作を選び、展示します。このほか、未発表の新作、および画家の初期からの絵画をあわせて展示。また東西のイメージが融合したモーツァルトの弥勒像、そして近年盛んに描いている猫を題材にした立体と絵画を展示し、横尾忠則の最新の展開をご覧いただきます。
アーティスト
横尾忠則
1936年兵庫県生まれ。72 年にニューヨーク近代美術館で個展。その後もパリ、ヴェネツィア、サンパウロ、バングラデシュなど各国のビエンナーレに出品し世界的に活躍する。アムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館での個展など海外での発表が多く国際的に高い評価を得ている。2012年、神戸に横尾忠則現代美術館開館。2013年、香川県豊島に豊島横尾館開館。2015年、第27 回高松宮殿下記念世界文化賞受賞。作品は、国内外多数の主要美術館に収蔵されており、今後も世界各国の美術館での個展が予定されている。
http://www.tadanoriyokoo.com
開催にあたって :十和田市現代美術館 館長 小池一子
一点一点が絵画的実験の反復と、横尾忠則は自らの創作を表現しています。十和田市現代美術館の企画展示室はその言葉を実証するかのようなダイナミックな作品にみたされます。
この夏から秋へ、十和田をかこむ自然環境が最も輝きを見せる時に、現代美術家の最高峰にいる横尾忠則が十和田への愛をこめて、個展タイトルも「十和田ロマン」。
1970年代のデザイナー・アーティスト時代に”十和田湖 奥入瀬“の奔流を描いた作家は近年、瀧をめぐる連作で知られています。本展にはさまざまな様式を駆使した大作絵画の瀧、また流れるイメージが幻想を誘う、テクナメーションと呼ばれる光画が登場します。
さらに立体作品として現れるのは、楽聖モーツァルトと弥勒菩薩が合体し、東西の文化が融合するかのような摩訶不思議の世界です。モーツァルト弥勒は弟子の猫と対話しています。なぜ?すべてはアーティスト横尾忠則のPOP IT ALL! 時代を弾かせ(ポップして)創作し続ける作家の勢いにあるのです。
関連イベント
横尾忠則 公開制作
日 時:6月17日(土)10:00-12:00 ※詳細は後日発表
会 場:十和田市現代美術館
料 金:無料 ※要企画展チケット
ワークショップ「 MAKE IT POP ポップなものをつくろう 」
日 時:7月29日(土)、30日(日)
会 場:14-54(まちなかの会場:青森県十和田市稲生町14-54)
内 容:みんなで「コラージュ」や「ミニポスター」を作成し、作品をまちなかの会場に展示します。
※要事前予約 詳細は後日ウェブサイトにて
※その他関連イベントは、下記URLよりご覧ください
- 展覧会名
- 横尾忠則 十和田ロマン展 POP IT ALL
- アーティスト
- 横尾忠則
- 会期
- 2017年6月17 日(土)ー 2017年9月24日(日)
- 休館日
- 月曜日(月曜が祝日の場合はその翌日)
ただし、2017年7月31日(月)、8月7日(月)、14日(月)は開館。
- 開館時間
- 9:00ー17:00(入場は閉館の30分前まで)
- 会場
- 十和田市現代美術館
- チケット情報
- 企画展+常設展セット券1000円。企画展の個別料金は一般600円。
団体(20名以上)100円引。高校生以下無料。
- お問合わせ
- TEL:0176-20-1127

作家蔵〔東京都現代美術館寄託〕

横尾忠則現代美術館蔵

横尾忠則現代美術館蔵

作家蔵