『Reborn-Art Festival 2021-22』、アート作品展示エリアと大友良英、オノ・ヨーコ、岩根愛など参加アーティスト22組を発表!
森本千絵×WOW×小林武史による、Bank Bandの楽曲「forgive」をモチーフにしたアート作品も制作中!コロナ禍での開催に向けて、徹底した感染対策とマイクロツーリズムも推進!
2019年の第2回開催で延べ44万人以上が来場したアート・音楽・食 の総合芸術祭『Reborn-Art Festival』。
本日6月22日(火)、石巻市からは本イベントの実行委員長の齋藤正美石巻市長、宮城県庁からは名誉実行委員長の村井嘉浩宮城県知事、東京からは夏会期アートキュレーターの窪田研二と実行委員長の小林武史が登壇し、各会場をオンラインで繋いで「Reborn-Art Festival 2021-22 」記者発表会を行い、8月11日からの開催に向けたメッセージと各コンテンツの最新情報を発表いたしました。
キュレーター窪田研二からは、各エリアの参加アーティスト22組と今回初の作品展示エリアの女川町について、小林武史からは、テーマ「利他と流動性」に込めたメッセージとBank Bandの楽曲「forgive」をモチーフにしたインスタレーション作品展示の発表、さらに食の新たなコンテンツと、石巻を代表する料理人達によるフードディレクター3名を紹介させていただきました。
本日から作品鑑賞パスポートの前売販売がスタートし、開催に向けて続々と詳細が決定しています。石巻市街地と牡鹿半島、女川町の各エリアで作品が豊かな自然とともに彩られる今年の「Reborn-Art Festival 2021-22」に是非ご期待ください。
また、今回はコロナ禍での開催となるため、感染対策を徹底し安心してご来場頂けるフェスティバルの開催と、マイクロツーリズムを推進し地元の皆さまにより楽しんで頂くための「宮城県民パスポート」の発売も発表いたしました。本芸術祭を一緒に作り上げてくれる、ボランティアサポーター「こじか隊」と、開催地域に住まわれている方を対象としたアルバイトスタッフも随時募集いたします。
オフィシャルサイト、SNSでは随時最新情報を発表していきます。 是非ご注目ください。
RAF2021-22 夏会期キュレーターは、窪田研二。

想像力を共有する場としてのフェスティバルを目指し、今年初めて女川エリアも加わり全5会場で作品が展示されます。
実行委員長 小林武史からのメッセージ(抜粋)
震災から10年の月日が経った被災地でも新型コロナウイルスの影響による移動自粛モードが続いている。
「リボーンアート・フェスティバル」を作り出していく過程で、大きなネガティブな出来事があったからこそ生まれた新たな出会いと化学反応。それは、自然の流動性の様(さま)を傍らで感じながら、生命が胎動するような実感「いのちのてざわり」を生み出していった。
そしてそれも永遠ではなく、流動性と共にある。
安定しない地盤や多くの水害に昔から悩みや不安を抱えながら人々が生きてきた、不安定な流動性を抱えた場所。
しかし、だからこそ、その都度振り出しに戻ったり、弱者の視点に立ったりするなかで、何に向かって何を感じて生きていくのか——
人類が文明というものを生み出す大元に立ち返るような心の動きが流動性のなかに潜んでいるのではないか。
コロナ禍の状況も踏まえてはっきりと輪郭を持ち始めた言葉がある。
それが「利他」。
「利他的なセンス」は今、その定義が漢字の持つ意味合いよりも曖昧だが、さらに広く捉えられ、全体とのつながりをイメージしていくような言葉としても機能している。持てる者が持てない者に物質的な施しを与えるというようなことには留まらない、慈善活動のような思いには留まらない、共に生きるという視点がそこにあると思う。さらにそれは、人間社会にも留まらない「人間も自然の一部である」という認識も含めて、自己と他者の境界を流動性で捉えていくというイメージも起こさせる。
生き物というのは個より種を大切にするように進化して、人間だけが初めて種よりも個の自由を選ぶようになった。
それが、ひいては「利己」を増幅するという結果を招いている。
個の自由は進化のためにも必要で、人種やジェンダー 、障害の有無など様々な面で今はそれがより開かれてきている。だからこそ、わたしたちは「利他的なセンス」 を取り入れる必要がある段階にきていると思う。
奇しくもウイルスからも教わることになった「人間は自然の一部である」ということが、サステナビリティへの想いを後押ししてくれるようになった。SDGsやESG投資などを意識している経済や企業の指針にしても、世界がだんだん変わろうとしているのを感じる。
そこに実感を見出していくために、こういった芸術祭が必要なのだと思う。
そこで思い出されるのはやはり震災直後の、東北の人々の繋がりのなかに生まれていった利他の思いだ。あの時、流動性とともに利他のセンスが爆発的に増えていた。
震災から10年を経た今、コロナ時代のなか、人間が知りえること、コントロールできることなどたかが知れていると自戒の念を持つに至った今、自然の、宇宙の一端であることとつながりを想像力と創造性で補って、描いて、喜びを持って、楽しんで、記憶に残していくことが「リボーンアート・フェスティバル」の役割なのではないかと感じている。
利他と流動性。
それは表現の新たな動きと場を作ると思う。
「Reborn-Art Festival 2021-22」開催概要
名称 Reborn-Art Festival 2021-22
会期/会場
<夏>2021年8月11日(水)〜9月26日(日)/宮城県 石巻市街地、牡鹿半島(桃浦、荻浜、小積、鮎川)、女川駅周辺
※休祭日:8月18日(水)、9月1日(水)、9月15日(水)
<春>2022年4月23日(土)〜 6月5日(日)/宮城県 石巻地域
※日程は予定です。変更が生じた場合、オフィシャルサイトを更新します。
主催:Reborn-Art Festival 実行委員会、一般社団法人APバンク
共催:宮城県、石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町、株式会社河北新報社、東日本旅客鉄道株式会社 仙台支社