「高見島 ー 京都:日常の果て」京都精華大学ギャラリーフロールにて6月16日より開催

May 29th , 2017
高見島 撮影:豊永政史

瀬戸内国際芸術祭 京都精華大学「高見島プロジェクト」の取り組み
人口30人弱の島から見える未来、アーティスト達のまなざし

瀬戸内海に浮かぶ人口30人弱の高見島で、本学の有志が続けている「高見島プロジェクト」を学内ギャラリーで展観し、文化人類学者の今福龍太氏を迎えた講演会など、関連イベントも多数開催します。高見島を通じて、私たち自身の生の営みとその先について考える機会にしたいと思います。

展覧会趣旨

瀬戸内海の塩飽諸島のひとつ、香川県多度津町の沖合に浮かぶ高見島は、面積2.35㎢の小さな島です。12世紀末に備中児島からの移住者らによって集落が始まったといわれ、その後、蚊取り線香の原料となる除虫菊の栽培で賑わいをみせたこの島も、現在は30人弱の島民が暮らすのみとなりました。美しくのどかですがもはや小学校も商店もありません。住民の高齢化は進み、空き家となった家々は朽ちていきます。少し前までそこにあった日常の果てにあるものは何なのでしょうか。それは都市に住む私たちとどう繋がるのでしょうか。

京都精華大学有志は2013年の瀬戸内国際芸術祭において「高見島プロジェクト」を立ち上げ、島の歴史や文化、自然に注目した作品を教員や卒業生、学生らが発表しました。2016年の芸術祭では、本学関係者以外のゲスト作家も迎え、空き家や廃校を舞台とする作品や、ワークショップやパフォーマンスを展開しました。
本展は、瀬戸内国際芸術祭2016への参加を踏まえ、高見島プロジェクトのエッセンスを本学にて紹介するものです。高見島の地域性と実直に関わりながら、創造的な視点や手法で島の課題と魅力を伝えてきた作家たちの仕事を、ホームグラウンドにて展観します。作品やプロジェクトのドキュメント展示を通して、高見島の過去と現在に触れ、我々の未来とも地続きで繋がる「未来」を考えるプラットフォームにしたいと思います。

関連プログラム

特に記載がない場合は参加無料。詳細はギャラリーフロールのWEBサイトにてご確認下さい。

●オープニング・イベント

6月16日(金)
16:30-18:00 アーティスト・トーク
会場:ギャラリーフロール
18:15- レセプション(どなたでも参加頂けます)
会場:京都精華大学 iC-Cube(明窓館M101)
19:30- MuDA パフォーマンス
会場:京都精華大学 対峰館1階外通路

●APP ARTS STUDIO「水無月のふるまい」

APP ARTS STUDIOが制作した小さなおくどさん(かまど)で季節の和菓子(水無月)を振舞います。申込不要。
日時:6月18日(日)11:00-15:00
会場:ギャラリーフロールとその前庭

●「高見島を知る」ツアー

出品作家や関係者と共に高見島を訪れる1泊2日ツアー。通常の観光や芸術祭で訪れるだけでは触れることが難しい、島のディープな側面を体感。
日時:7月1日(土)〜2日(日)
定員:10名
料金:7,000円程度(宿泊代・3回の食事込み、交通費別。当日朝にお支払い下さい。)
申込方法:詳細は5月下旬にギャラリーフロールWEBサイトにアップします。6月20日までに、(1)名前 (2)年齢 (3)性別(4)所属(一般の方は不要) (5)メールアドレス及び携帯電話番号を記載の上、fleur@kyoto-seika.ac.jpまでお申し込み下さい。

●アセンブリーアワー講演会 今福龍太トーク「群島からみた世界 ―ガラパゴスからヤポネシアまで」

『群島−世界論』の著者である文化人類学者・今福龍太氏にお話し頂きます。本学教員で高見島に深く関わってきた内田晴之、吉野央子とクロストークも。
日時:7月14日(金)15:00-17:00
会場:京都精華大学 友愛館Agora

瀬戸内国際芸術祭 秋会期・高見島

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展覧会名
高見島―京都:日常の果て
会期
2017年6月16日(金)〜7月15日(土)
休館日
日曜日 ※6月18日(日)は開館
開館時間
11:00〜18:00
※ただし初日6月16日(金)は14:00開館
会場
京都精華大学ギャラリーフロール
チケット情報
入館料:無料
URL
https://www.kyoto-seika.ac.jp/fleur/
京都精華大学
APP ARTS STUDIO《よなべのみやげ》撮影:豊永政史

APP ARTS STUDIO

applied arts(応用芸術)としての「工芸」を作り手の視点から読み解くことを目的とした、6名の作家(安藤隆一郎/石塚源太/染谷聡/中村裕太/山極千真沙/芳木麻里絵)からなるユニット。2013年より「繕いの発想」「かぶくとあそび」「伝える触感」「包みの文化」「工芸家の家」「手工の住家」「かみこに学ぶ」「時季のよそおい」「具のつかい道」などのプログラムを開催。陶芸、漆工、染色、版画の技法をもとに、衣服の装飾や食文化、住環境への接続の方法を探る。

内田 晴之+小川 文子+田辺 桂《除虫菊の家》撮影:豊永政史

内田 晴之+小川 文子+田辺 桂 Haruyuki UCHIDA+Ayako OGAWA+Katsura TANABE

内田は1952年静岡県生まれ、1976年京都精華短期大学立体造形専攻科修了。主にステンレススチールを素材とする彫刻作品を手がけ、国内外の彫刻展に出品。現代日本彫刻展大賞 (1997) など受賞多数。京都精華大学芸術学部教員。小川と田辺は2012年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。同年、大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレに参加。

後藤 靖香《覚悟のイロハ》撮影:豊永政史

後藤 靖香 Yasuka GOTO

1982年広島県生まれ。2004年京都精華大学芸術学部洋画コース卒業。広島県在住。祖父や大叔父の戦争体験についての話を聞いて育つ。戦争に組み込まれていった無名の若者たちの葛藤や、公の歴史には記されてこなかった無数のエピソードを丹念に調査し、想像を加えながら劇画調のスタイルで表現。主な展覧会は「絵画の庭−ゼロ年代日本の地平から」(2010、国立国際美術館)、「ライフ=ワーク」(2015、広島市現代美術館)、「六本木クロッシング」(2016、森美術館)など。

田辺 桂《漁師と職人》撮影:豊永政史

田辺 桂 Katsura TANABE

1990年大阪府生まれ。2012年京都精華大学芸術学部陶芸コース卒業。2014年京都府立陶工高等技術専門校卒業。大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012に小川文子とともに参加。瀬戸内国際芸術祭2013では、内田晴之、小川文子とともに《除虫菊の家》発表。瀬戸内国際芸術祭2016では、単独で作品を発表した。現在京焼の窯元で絵付け師として活動中。

中島 伽耶子《時のふる家》撮影:豊永政史

中島 伽耶子 Kayako NAKASHIMA

1990年京都生まれ。2013年京都精華大学芸術学部洋画コース卒業。2015年東京藝術大学修士修了。現在、同大学博士課程在籍。場所との関わりを出発点に、身の回りの見方、捉え方に対する再考としての作品を目指す。主な展覧会は大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ (2012、2015、新潟) 、瀬戸内国際芸術祭 (2013、2016、香川) など。

MuDA《MuDA 海男》撮影:辻村耕司

MuDA

ダンサー・アートディレクターの QUICK を中心に、2010 年京都で発足。 宇宙のリズム =「ぶつかることから始まる」、いのちのリズム =「立ち上がり続ける」等、生命の振起活動の体現、伝播を目的とする。他者や物体、大地等と肉体を衝突させ続ける、MuDA 独自の身体術を軸に、内外各地でパフォーマンス、展示、WS を行う。

山本 基《たゆたう庭》撮影:豊永政史

山本 基 Motoi YAMAMOTO

1966年広島県尾道市生まれ。1995年金沢美術工芸大学卒業。現在、石川県在住。浄化や清めの意味を持つ「塩」を用いたインスタレーション作品を制作。長い時間をかけて、床に迷路や渦巻状の巨大な模様を塩で描く。展覧会最終日には作品を鑑賞者と共に壊し、その塩を海に還すプロジェクトを実施。MoMA P.S.1、エルミタージュ美術館、金沢21世紀美術館、東京都現代美術館等、国内外の企画展で発表。

若林 亮《錆色の旅》撮影:豊永政史

若林 亮 Ryo WAKABAYASHI

1985年大阪生まれ。2010年京都精華大学修士課程修了。現在、京都府在住。鉄を主な素材とし、人間との関係や記憶・循環などをテーマに鉄と向き合い、作品を作り上げる。主な展覧会は大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ (2009、2012、新潟) 、瀬戸内国際芸術祭 (2013、2016、香川) 、「OPEN FIELD SEOUL KYOTO」(2015、韓国) など。

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