北大路魯山人「美・食の巨人」 世田谷美術館所蔵 塩田コレクション

June 7th , 2017

新潟市美術館で、7月23日(日曜日)まで開催中。新潟市政令指定都市移行10周年記念 BSN新潟放送創立65周年記念

北大路魯山人(1883-1959/本名:房次郎)は、京都に生まれ、15歳頃から書・篆刻で才能を発揮、書家を志して次第に名を知られるようになりました。朝鮮・中国への旅や、素封家たちとの交流を通して、美意識をみがいた魯山人は、1919年、美術骨董の店「大雅堂美術店」を開店し、1921年38歳の時、その階上に会員制食堂「美食倶楽部」を開きます。「美食倶楽部」はやがて高級料亭「星岡茶寮」へと発展しました。自作の器で客に料理を供したいと考えた魯山人が、本格的な作陶活動に入るのは40歳を過ぎてからのことです。書の研鑽で培った筆さばきによる自在な絵付け、古陶磁の研究をもとにした織部焼や志野焼の新たな創造など、独自のセンスが光る陶芸作品の数々が世に送り出されました。美と食とを一体のものとして貪欲に追い求めたその姿勢は、後年のグルメブームを先駆け、和食文化の発展にも大きく寄与するものであったといえます。

本展は、新潟において魯山人の芸術を本格的に紹介する初めての機会であり、世田谷美術館の全面的な協力を得て、利根ボーリング創業者・故塩田岩治氏の旧蔵コレクションにより展示構成するものです。特に食文化創造都市を推進する新潟市には、多くの示唆を与えてくれる機会ともなることでしょう。魯山人と新潟との深い所縁を伝える展示コーナーも特設します。

本展のみどころ 【1】新潟初!魯山人芸術を一望

世田谷美術館の全面的な協力を得て、同館に寄贈されている故・塩田岩治氏旧蔵コレクション約150点を展示。魯山人の初期から晩年まで、書画・陶芸・漆芸と幅広い分野にわたる創作を一望するラインナップで、新潟初の本格的な魯山人展が実現しました。時に豪快、時に優美な魯山人の書。その自在な筆さばきは、陶磁器の絵付けにも通じています。日本の伝統に新たな生命を吹き込んだ織部や志野、そして漆芸など、他に例のない絢爛たる才能の全貌を紹介します。

本展のみどころ【2】実はいい人?魯山人の人柄

塩田岩治氏(1895-1983)は「株式会社利根ボーリング」の創業者。魯山人の長年にわたる支援者であり、自ら魯山人に師事して陶芸を学びました。複雑な人柄で知られる魯山人ですが、塩田氏のことは親しみをこめて「利根坊」と呼んでいたとか。「塩田コレクション」には2人の親交を伝える品も多く、意外な温かさやユーモアがにじみだしています。

本展のみどころ【3】魯山人と新潟とのつながり

美しいもの・面白いもの・おいしいものを探し求め、各地を旅した魯山人は、新潟にも足跡を残しています。本展では、名物メニュー「わっば飯」に助言を受けるなど、魯山人との親交が厚い「新潟郷土料理 田舎家」(中央区古町通9番町)所蔵の器。そして、糸魚川の詩人・相馬御風 (そうま・ぎょふう 1883-1950)宛ての良寛遺墨に関する熱烈な魯山人書簡もご紹介します。また、BSN新潟放送より新潟市美術館に寄託されている良寛の書も併せて展示します。

■関連事業

【1】講演会「北大路魯山人一人と作品」

講師:清水真砂氏 (世田谷美術館学芸員)
日時:6月17日(土)午後2時~(90分程度)
会場:新潟市美術館講堂 先着定員100名、聴講無料、事前申込み不要

【2】みどころ解説 (当館学芸員のショートレクチャー)

日時:6月10日(士)、24日(士)、7月1日(士)、8日(士) 各日14時~(約30分)
会場:新潟市美術館講堂 先着定員100名、聴講無料、事前申込み不要

新潟市美術館ホームページ:http://www.ncam.jp/

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展覧会名
新潟市政令指定都市移行10周年記念 BSN新潟放送創立65周年記念 
世田谷美術館所蔵 塩田コレクション
『北大路魯山人一美・食の巨人ー』
会期
2017年6月3日 (土曜日) ~7月23日 (日曜日)
休館日
月曜日  ※ただし 7月17日(月曜日・祝日)は開館
開館時間
午前9時30分〜午後6時
※観覧券の販売は閉館の30分前まで
会場
新潟市美術館(企画展示室)
〒951-8556 新潟市中央区西大畑町5191-9
チケット情報
一般1000円(800円)、大学生·高校生800円(600円)、中学生以下無料
※ ( ) は前売・団体 (20人以上) およびリピーター割引料金
※前売は一般のみ
URL
http://www.ncam.jp
新潟市美術館

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