ポップカルチャーに例えて西洋絵画の流れをひもとく!『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』刊行

アートに関する予備知識はほぼ不要。西洋絵画史の入門書 5月1日 刊行
「興味はあるけど、アートってハードルが高いよね」そう思っていらっしゃる方は多いと思います。しかも、美術史はほぼそのまま世界史と同じ。長大ですし、「印象派」や「フォービスム」など流派の名前も膨大です。ですから、各流派の名前は聞いたことがあっても、具体的にどんな絵なのか?なぜその流派が発生し、廃れたのか?まで把握している方は少ないのではないでしょうか。しかし、知らないままではアートに対して抱えているコンプレックスは消えません!
そこで本書の登場です。本書では、過去から現代にかけて西洋絵画の世界で何が起きたかを俯瞰していただけるよう、「空想の美術館」を本の中に作りだします。そして、当館のガイドであるアートテラーのとに~さんと一緒に各部屋を回りながら、「ムンクとセットで語られる『表現主義』って何?」といった疑問に答えてもらうQ&A式の構成になっています。芸人のとに~さんですから、解説も非常に親しみやすく、わかりやすいものになっています。その大半は、マンガや映画、アイドルやテレビ番組といった親しみやすいポップカルチャーです。これなら、アートに関する予備知識はほぼ必要ありません。
本書は、西洋絵画史の流れがわかるようルネサンス以前から19世紀美術、そして多様性を帯びた20世紀美術までをご紹介していきます。とに~さんはご自身の職業「アートテラー」のことを、楔を打つ仕事だとおっしゃっていますが、まさに本書が「へぇ、この作家ってこんな背景があったのか。親しみやすい人だな」「そんな理由で描かれた絵なんだ。実物を見てみたい!」と読み手の心に楔を打ち込む内容になっています。
【目次】
壁画の部屋
ビザンティン、ロマネスクの部屋
ゴシックの部屋
初期フランドルの部屋
ルネサンスの部屋
北方ルネサンスの部屋
マニエリスムの部屋
バロックの部屋
ロココの部屋
新古典主義~ロマン主義の部屋
ロマン主義の部屋
写実主義の部屋
バルビゾン派の部屋
印象派の部屋
ポスト印象派の部屋
綜合主義の部屋
ラファエル前派の部屋
アール・ヌーヴォーの部屋
世紀末芸術の部屋
ジャポニスム
素朴派の部屋
フォーヴィスムの部屋
キュビスムの部屋
未来派、抽象主義の部屋
エコール・ド・パリの部屋
ダダイズムの部屋
20世紀彫刻について
シュルレアリスムの部屋
表現主義の部屋
空間主義の部屋
アクションペインティングの部屋
アメリカンポップアートの部屋
抽象表現主義の部屋
芸術祭とギャラリーの楽しみ方
【著者プロフィール】
とに〜
1983年、千葉県生まれ。世界でただひとりのアートテラーで、芸人。「難解」「ハードルが高い…」といわれがちな美術が持つ負のイメージを払しょくすべく、わかりやすく、オモシロく美術を解説することを生業とする。横浜美術館や森美術館、ポーラ美術館、ホキ美術館でのトークイベントやトークガイドのほか、週末には都内を中心とした美術館を訪問するアートツアーを開催。『芸術新潮』をはじめ、雑誌やラジオ、テレビ等でもアートの普及に全力を注いでいる。
【書籍概要】
書 名:『ようこそ!西洋絵画の流れがラクラク頭に入る美術館へ』
著 者:とに~
仕 様:四六判、208ページ
定 価:1500円+税
配本日:2017年5月1日(月)
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