現代アート10講 田中正之 編 刊行

デュシャンにはじまり3.11 以降の日本の美術まで10のアプローチによる現代アートの新たな読解
現代アートの入門書。ポップアート、抽象表現主義、ミニマリズム、コンセプチュアル・アートから、フェミニズム・アート、メディア・アート、写真、建築、工芸を包括し、ポスト3.11 の美術まで、なぜそれが出現したのかを真剣に考えることによって、私たちの社会が抱える問題の本質がえぐり出される。いつの時代にも「現代アート」は存在する。アートは常に私たちの価値観を攪乱し、制度に揺さぶりをかけ、視座の見直しをせまるのだ。
【著者】
田中正之(武蔵野美術大学教授)
松井勝正(武蔵野美術大学・東京造形大学非常勤講師)
沢山 遼(武蔵野美術大学・東京藝術大学・首都大学東京等非常勤講師)
橋本 梓(国立国際美術館研究員)
天野知香(お茶の水女子大学教授)
畠中 実(NTT インターコミュニケーション・センター主任学芸員)
土屋誠一(沖縄県立芸術大学准教授)
岡山理香(東京都市大学准教授)
木田拓也(武蔵野美術大学教授/元東京国立近代美術館主任研究員)
蔵屋美香(東京国立近代美術館企画課長)
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目次
1. 美術作品とそうでないもの――デュシャン、ポップ・アート、クーンズ 田中正之
2. メディウムの探求 ――ミニマリズムとポストミニマリズム 松井勝正
3. 抽象表現主義と絵画、あるいは絵画以上のもの――ポロック、ニューマン、ロスコ 沢山 遼
4. コンセプトが前景化するとき――コスースから始める 橋本 梓
5. 美術における身体表象とジェンダー――眼差しの権力とフェミニズム・アート 天野知香
6. アート& テクノロジーの様相――メディア・アート、マクルーハン、パイク 畠中 実
7. 現代アートと写真 ――アプロプリエーションの時代からティルマンスまで 土屋誠一
8. 現代建築を語るために――モダニズムと5つの建築をめぐって 岡山理香
9. 現代工芸とデザインの地平――クレイワークとうつわ 木田拓也
10. ポスト3.11 の美術――美術と社会はどう関わるべきか 蔵屋美香
単行本(ソフトカバー):232ページ
出版社:武蔵野美術大学出版局
発売日:2017/3/15